sisofumiのペン回しブログ

sisofumi(しそふみ)です。ペン回しについて語ります。

ペン回し構成論-JapEn15thのFSはなぜ素晴らしいのか

 前回の自己紹介の記事で、JapEn15thが素晴らしいということと、構成が2006~2007年頃から大きく変わってきている、という話をしました。

今回の記事では、構成のどんなところが変わってきたのか、素晴らしいFS達は具体的に何が素晴らしいのか、ということについて、動画を参照しつつ自分なりに言語化して説明してみます。

本当はもっと上手な人がこういう話をした方が説得力があると思うのですが、どのように構成を組むのか、という記事や動画をほとんど見かけないので、試しに書いてみて、いやいやそうじゃないよ、みたいな議論のたたき台になってくれたらいいな、という思いです。

そういうのは隠しておくものなのかも知れませんが、もっと構成について議論が活発になって、良いFSがたくさんCVで観られたら何よりだと思っています。自分の考えを整理したい、という意味合いもあります。

 

過去の記事はこちら↓

sisofumi-ps.hatenablog.com

 

構成について、次の章立てで説明していきたいと思います。 

  1. はじめに-昔と何が変わってきたのか
  2. "ペン回し"を要素に分解する
  3. 素晴らしいFSの動画を見ながら、 "要素"ごとの特徴を抽出してみる
  4. おわりに

今回の記事も長くなりそうなので、時間があるときに読んでいただければ嬉しいです。

それではどうぞ!

 

 

 1.はじめに-構成の何が昔と変わってきたのか

 

 正直、構成について語れるほどの知識や技量はありません。ただ、ペン回し界に復帰し、FSを見ていく中で、まずは一つ、言語化出来そうな特徴が見つかりました。

それは、

「ただ〆技をするのではなく、〆が盛り上がるような布石を打ってから〆をするようになった」

です。

 

FSが生まれて間もない頃、FSというのは「単発技を繋げたもの」でした。それが発展し、「FSの最後に〆技を使う」ようになりました。

これが、私がペン回しをしていた2006年~2007年の頃の構成の作り方の基本だったと考えています。

 

あまり音楽には詳しくないのですが、音楽で考えると、最初は音を出すだけだったものが、何百年という歴史を経て、「コード進行」「イントロ・Aメロ・Bメロ・サビ・エンディング」という「起承転結」の作り方が生まれてきました。

 

人間はどうしても飽きっぽく、お経のように同じテンションでずっと来られると飽きてしまうんですよね。

また、一方で人間は変化を嫌うので、唐突にテンションが変わったりするとびっくりしてしまいます。

起承転結を作る、抑揚をつける、流れを作る、というのは人間が心地よいと思うものを追求していった結果なのだと思います。

 

ペン回しも同じで、淡々と回すよりは「結」があった方が良いし、「結」だけではなく「起承転」から「結」に向かった方が心地よいのだと思います。

そういった「流れの作り方」というのが、2006年~2007年頃には無くて、もしくはあったかもしれないけれど気付いてはいなくて、2019~2020年頃にはだんだんと少しずつ、みんなが分かってきたのかなと思っています。

 

下のYoutubeのリンクはWabiさんの構成についての動画なのですが、Wabiさんも動画内で、

「最後の方に見せ場を置き、その勢いを保ったまま〆に向かう」

といった内容の説明をされています。 

 

www.youtube.com

 

構成力の優れているWabiさんが言うので間違いないと思います。

 

 ただ、これだけだと「なんだそんなことか、知ってたよ」で終わってしまうかもしれないので、実際に動画を観ながら、「どうやったら布石を打てるのか」について考えてみたいと思います。

 

 

2."ペン回し"を要素に分解する

動画を観る前に、まずペン回しをいくつかの要素に分解してみます。

  1. ペンの動き
  2. 手の動き
  3. 背景
  4. ペンと手の組み合わせ
  5. ペンと背景の組み合わせ
  6. 手と背景の組み合わせ

正直、なんのこっちゃという感じですね。何言っているか良く分からんと思ったら飛ばして大丈夫です。

順を追って説明していきます。

「ペン回しの動画」という四角を見たときに、その中で何が動いているか、ということを整理してみます。そうすると、背景はペンを回すというのを見せる以上は動いていると邪魔になるので動かさないとして、「ペンが動いて」いて、そして「手が動いて」います。

どうしてもペンスピナーは技をするという考え方からこの2つを一緒に考えてしまうのですが、ペン回しをしない人からすると「ペン」と「手」がそれぞれ動いているように見えると思っています。視覚的に捉えると、この2つの動きが分けられるのでは、と考えています。

ペンと手の組み合わせというのは、例えばマルチプルノーマルをするのとパームスピンをするのとでペンの動きは一緒なのですが、回っている手の位置や手の動きが違うので「手」の方が変わり、結果として「ペンと手の組み合わせ」が変わってくるということです。マルチプルノーマルとパムスピでは受ける印象が少し違ってくるかと思います。

5,6については、例えばペンの色と背景の色が両方白の場合と、片方が白で片方が黒の場合では見え方が違う(前者はほとんどペンが見えない)、という話なんですが、これは「環境」の話になってくるので、ここでは3,5,6は除外します。

ですので、構成論としては

  • ペンの動き
  • 手の動き
  • ペンと手の組み合わせ

について考えてみることにします。

 

(急に怪しい文書になってきました。)

 

ペンの動き

ペンの動きというのは

  • ペンの動くスピード
  • ペン自体の回る方向
  • ペンの動きが作る「面」の角度

という3つに分解できると考えています。

スピードはそのまま回るスピードのこと、方向というのは右に回るか左に回るかという話です。難しいのが「面の角度」ですが、ノーマルで例えると、真上から撮ると円軌道になって見えると思うのですが、真横から撮ると線の起動になって見えると思います。回っているペンを円としてとらえ、その円がカメラから見てどういう角度になっているか、ということです。垂直方向なら円軌道になるし、平行なら線になります。

 

手の動き

これは、そのままの通りで手の動きです。

掌側を見せる/手の甲側を見せる、指を閉じる/開く、なども含みます。

ここでは腕の動きも含みます。

 

ペンと手の組み合わせ

これは、

  • 手に対するペンの接地面
  • 手を基準にしたペンの位置
  • ペンと手の形

の3つがあると考えています。

まず「接地面」ですが、技をするときに指や手のどこに触れているかという話です。これは純粋に技に依存します。パスやインフィニティなら基本的には2本の指、ガンマンやアラウンド、スプレッドなら基本的には1本の指、マルチプル系なら1本の指もしくは掌、甲、腕などで、エアスピならもちろん0本となります。触っている指が少ないほどペンが自由になり、感覚的な説明ですが「回っている感」を生み出します。

次に「位置」です。ペンは長いので「位置」というのはどこを指すのか、というところですが、ここでは回転しているペンの中心を点で捉え、回っているときにその点が手のどこに位置しているか、というのを相対位置として考えることにします。例えば、ノーマルをするとペンの位置は親指の周りを回るように移動していることになります。回っている指の近くにペンがあるよね、というごく当たり前の話です。

最後に「形」です。これは、FSの動画の途中で一時停止し、そのときの画像をキャプチャするイメージです。絵や写真を見るようなものです。実際のペン回しは動画であるので、画像という二次元のものに時系列が付き、リズムや既視感というものを生み出します。パラパラ漫画を見るような感じです。動画なんだからそりゃそうでしょ、という話なのですが、あくまで手とペンの画像としての形と、それが時系列で変わっていくことによる作用に注目したいです。

 

(本当に怪しい文書です。ご指摘待ってます。)

 

 

3.素晴らしいFSの動画を見ながら、 "要素"ごとの特徴を抽出してみる

これだけだと全く伝わらないと思いますので、ここからは動画を見ながら説明していきたいと思います。

私が思う、トッププレイヤーの素晴らしきFS達の動画から、どのように〆技までの流れを作っているのか、特に〆技の一つ前の技に着目して分析していきます。

分析なんて偉そうなことを言っていますが、実際に私がこれらのようなFSを作れるかと言ったら全くもって作れません。また、技術不足で間違ったことを言っていることも大いにあり得ますので、断定口調で書いてあっても一個人の感想として読んで頂ければと思います。

 

ペンの動き-スピード

〆の前と〆技でペンのスピードを変えることによりアクセントを生み出します。

 

 JapEn2020-Nkさん

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通常の回すスピードも速く滑らかなNkさんですが、〆技でさらに限界まで加速することで、大きな迫力を生み出しています。

 

1999CV-yuaさん

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速くすることはもちろん有効ですが、〆の前にあえて遅くすることで、相対的に〆のスピードを上げるテクニックもあります。これは昔から使われているテクニックでもあります。〆の前に一瞬の溜めを作ることによって、〆のスピード感を高めています。

 

Fanfare!-AiMoさん

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〆前のインフィ系の技の前に一旦スピードを落として溜めを作ることによって、スピード感のある〆を引き立てています。

 

JapEn15th-Nkさん

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上と同様、〆前に溜めを作ることによって、〆の効果を高めています。

 

JapEn15th-pARuさん

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スピードアップの効果というよりもアクセントに近いですが、大技と大技の間にキャッチによる溜めを作ることによって、見る側を飽きさせないような工夫がされています。

 

DADA-VAINさん

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2回スピードを上げています。

1つ目はカージオイドです。古来より伝わる技ですが、スピードがいったん遅くなることで、その次の回しが相対的にスピードが上がり、アクセントとして有効です。

2つ目は〆の1222のところで加速しています。VAINさんは他のFSでも、同様のスピード変更のテクニックを使用していることがあります。

 

JapEn15th-fukrouさん

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一度ゆっくりと溜めを作ってから、高いスピードに上げながら空中へ飛ばし、〆技のキャッチで滑らかに速度を落とすことにより、滑らかでありながら強いインパクトとペンを自由自在にコントロールしている感覚を生み出しています。

 

JapEn11th-TMrWさん

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FSの途中でスピードを落とすのも有効なテクニックです。

まずソー系を中心とした素早い回しからFSが始まり、インフィ系でスピードを落とした後(動画はここから始まります)、再びソー系に戻ってスピードを戻し、最後の〆で最も高いスピードとなることで、〆技のスピードの速さが強調され、大きなインパクトを生み出しています。

 

SpinFest 2021 JEB-Nkさん

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高いスピードのパス中心の回しから始まり、切り返しを契機として一旦スピードを落とした後にまた〆の前で高いスピードに戻しています。

また、パスのスピードをあえて遅くすることで、FSの見どころであるゆったりとしたインフィ系の技に違和感なく繋げています。

 

 

 ペンの動き-方向

方向を変える、いわゆる「切り返し」の一つですが、アクセントではあるものの、それ単独では効果が薄く、他の要素と組み合わせて使用されることが多いです。

ここでは一部動画のみ紹介し、それ以外の動画については、他の要素と組み合わせてアクセントを作っている例を、別の項目の中で紹介したいと思います。

 

JapEn15th-iroziroさん

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〆の前に2回切り返しています。切り返し自体の効果は小さいものですが、それでもFSの中でしっかりとしたアクセントになっているのは、軽いペンを使用したパス中心のFSであることと、iroziroさんの非常に高いレベルで完成された回しによるものだと思います。

 

1999CV-yuaさん

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Wabiさんの構成の動画の中で、「大きな動きの後に切り返す」という説明がありました。yuaさんのこちらの動画はその一つの例だと考えています。一度溜めてから空中へトスし、キャッチするという大きな動きの後に切り返しを入れることによって、切り返しと大きな動きの相乗効果が生まれてアクセントになっています。

  

JapEn12th TM-ifulさん

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切り返した後にすぐ〆技を行っています。空中へ飛ばすこの〆技はインパクトの大きいものですが、同じ回転方向で回しているところからいきなりこの技を行っても唐突感が出てしまいますし、あまり印象に残りません。切り返しと組み合わせて使うことで、方向転換による一瞬の溜めができ、〆技のインパクトがより強力になっています。

 

ペンの動き-「面」の角度

面の角度を変える場合、ペンの動く方向も必然的に変えなければいけないため、実際は面の角度の変更とペンの方向の変更の両方が行われることになります。

この2つが重なるため、面の角度の変更というのは強いアクセントになります。ペンの方向だけを180°変える場合、どうしてもペンが一瞬止まるため勢いが止まりがちですが、面の角度を変える場合、ペンの方向の変更が180°より小さいため、勢いを消すことなくアクセントを付けて〆に向かうことができます。

 

 JapEn11th-TMrWさん

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ソー系の技から〆技の繋ぎとして、縦回転から横回転への変更行っています。単に技の繋ぎとして使っているのではないと思います。この〆は強烈なインパクトがありますが、動きが大きすぎるが故に、突然〆技をすると唐突感が出かねないですが、中間くらいのアクセントである、面の角度の変更を間に挟むことによって、小・中・大というように技のインパクトを上げて、違和感なく盛り上がりを作っています。こちらの動画はスピード変更の際にも取り上げていますが、スピードを徐々に上げていることも、スムーズにインパクトを大きくして、強烈な〆まで違和感なく繋げるのに役立っています。

 

1999CV-yuaさん

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空中へ飛ばしてから切り返すという〆に向かうための繋ぎとして、面の角度の変更を行っています。この切り返しとその後のスピードがゆっくりとなる溜めの部分によって、何かが起こるような予感が生まれ、〆へ向かう準備になっています。

 

SpinFest 2021 JEB-Nkさん

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こちらはいわゆる「大きな動きの後の切り返し」に近いと思います。見どころのインフィ系の技の後で面の角度の変更を行うことで、見どころの印象をはっきりとさせつつ、〆への流れを作っています。

 

WT19 R2-Drowsyさん

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〆技の一連の中に、面の角度の変更を取り入れるのも一つの手段のようです。

非常に滑らかに、高いスピードで連続で切り返すことによって、〆のインパクトをとても大きなものにしています。

 

JapEn15th-Lakuさん

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釣り系の技を連続で繰り出すことにより、面の角度の変更が起こり、非常に強いインパクトを生み出しています。パス系やアラウンド系の技で角度の変更を行うとカクカクと角度が変わっていきがちですが、釣り技の特性から滑らかな面の変更が行われ、今までに見たことのないような新鮮さが生まれていると思います。また、とても重要なことですが、〆技の前で「あえて面の角度を変えない」ことにより、〆の角度変更の印象を強めています。

 

JapEn2020-Nkさん

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一連の〆の中に、面の角度の変更を取り入れています。2回変更していますが、切り返しの前と切り返しの後の角度が同じであるため、インパクトがありながらもまとまった印象があります。〆でスピードを上げていますが、切り返しと組み合わせることで相乗効果が生まれ、強いインパクトに仕上がっています。

 

SpinFest 2021 JEB-AiMoさん

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〆技の前に切り返しを複数入れることも非常にインパクトになります。

こちらは見どころとなるインフィ系の技の前に2回、面の角度を変えることによって、見栄えを高めながら〆技へ向かっています。上の方でも書きましたが、面の角度の変更はペンの方向の変更の角度が小さく、勢いを保ったまま次の技に繋げることが可能です。

 

WT19 R3-Drowsyさん

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ヤバすぎませんか・・・?

R2の動画と同じく、非常に高い完成度で、高いスピードで滑らかに連続で切り返していて、〆に向かう強烈なインパクトがあります。Lakuさんの動画とは逆に、たくさん切り返したあとで、最後の〆で切り返さないことでアクセントを作っています。R2と違う点として、〆の前に親指付近から中指付近に「流して」いる技があります(正しい技の名称があったらすみません。また、厳密な定義がなく感覚で説明してすみませんが、この記事では「流し」として表現することにします)。この「流し」は、ペンの中心の位置が動いているため円軌道を描いておらず、回転による面ができていないので「面の角度の変更」と呼べるか微妙なところですが、一旦は面の角度変更として捉えてみます。Lakuさんのところで書いたように、パス・アラウンドで面の角度変更をするとカクカクとした動きになりがちですが、この「流し」を取り入れることにより、角度の変更のバリエーションが豊かになり見ている側を飽きさせないとともに、角度変更の荒い部分が丸くなって滑らかになり、かつ強いインパクトだけを残しています。

 

JapEn15th-Drowsyさん

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ペンどうなっているんですか・・・?

技は異なりますが、WTの動画と同じテクニックを活用されています。

面の角度の変更に関してDrowsyさんに勝てる人はいないのでは、というくらいとても研究されているのだと思います。

 

 

手の動き

ここからは手の動きで〆への布石を作っている例を説明します。
どうしても使う技によって手の動きが制約を受けてしまう側面はありますが、FS全体のバランスを考慮して手の動きを考えたり、技を使うためには本来必要のない手/指/腕の動きをあえて取り入れることにより、〆への布石を打っているFSもあります。この手の動きというのはまだまだ研究の余地のある、奥の深いものだと考えています。

 

JapEn10th-Ozoneさん

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〆は手やペンが大きく動くとてもインパクトの強い技ですが、この技をいきなりするとかなり唐突感が出てしまいます。間にゆったりとした、かつ大きな手/腕の動きを取り入れることによって、インパクトを徐々に上げて、違和感なく〆に繋げています。また、右手の〆前の動きの前に小さめの左手の動きがあり、段階を踏んでインパクトを大きくしています。

 

JapEn15th-Ozoneさん

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JapEn15thでも同じ理由で、同じテクニックを使用しています。強い〆への繋ぎとして、手の動きを入れて徐々にインパクトを強めて流れを作るというテクニックは王道かつ非常に効果的です。

 

WT19 R4-Drowsyさん

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空中へ飛ばしながらの釣りという手とペンが大きく動く強い〆への繋ぎとして、インフィ系の技をする際に少し大きめに手を動かして、〆に滑らかに繋いでいます。このインフィ系の技は手をあまり動かさないようにすることも可能ですが、〆への繋ぎのためにあえて手の動きを取り入れています。適当に技を入れても絶対このようにはなりません。手の動きを研究し、明確な理由をもってあえて動かしていると思います。

 

JapEn15th-Lakuさん

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〆の釣り技への繋ぎとして左手で少し大きめな動きを行っています。片手のスピナーと比べて両手スピナーは手の動きのバリエーションが多く、かなり奥が深い分野だと思いますが、名だたる両手スピナーは手の動きをとても研究されているのだと感じます。

 

JapEn11th-TMrWさん 

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〆への繋ぎとして、左手で画面の外側へ移動する手の動きを取り入れています。また、それだけではなく、〆でキャッチしながら右側の画面の外側へ向かうような動きを取り入れることにより、〆前の左手の動きと連動している動きに見せて、一連の流れに統一感が出ています。

 

JapEn2020-Lakuさん

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〆を含む一連の流れが本当に綺麗で芸術のようです。JapEn10thのOzoneさんと同様で、単に一段間に動きを挟むというだけではなく、両手を使って徐々にインパクトを強めています。数字で言うと、大きい方がインパクトが強いとして、1、3、2、4という形で流れを作っています。左手で少し動いた後(1)、右手でいったん大きな動きを行い(3)、その後で一旦動きが抑えられますが、ぴたっと止まるようなものではないので、流れが途切れていません(2)。ここまでの動きで前座を作ってから〆へと向かいます(4)。適当に技を振っても絶対にこうはなりません。本当に深いところまで研究されたのだと思います。

 

Sephirot-VAINさん

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パワーパス系の技は指の動きもあり、単体でも見栄えのよい技ですが、それへの繋ぎとして、小指に流してからのシメバクで小さめの手の動きを取り入れることで、滑らかにインパクトを強めています。

 

JapEn15th-pARuさん

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ここからは少し違う例を紹介します。

スピード変更のところで、いったんキャッチしてスピードを遅くすることでアクセントにしているという説明をしました。ただ、ペンの動きだけを見るととても遅くなっており、これだけだと流れが止まっているように見えかねません。それでもFSとして全く違和感なく仕上がっているのは、遅らせるキャッチの部分の前後に手の動きを行っているからだと思います。カメラに近づけてのキャッチと、その後の手を動かしながら上に飛ばす技によって、手の動きでペンが動かない部分をカバーし、ペンのスピードを遅らせる部分をアクセントとして成立させています。大技連打のFSですが、非常に繊細な技術によって支えられています。

 

Fanfare!-AiMoさん

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こちらも同様の使い方だと思います。ペンが一瞬遅くなりますが、手の動きによってそれをカバーしアクセントにしています。また、手の動きでペンのスピードを上げているように見せて、勢いを保ったまま〆に繋げることで、〆までの一連の綺麗な流れができています。

 

JapEn15th-kAttsさん

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今までとは逆に、「手を動かさない」例もあります。

〆付近の指の上で回る技はとても強烈なインパクトがありますが、その技の前に大きな手の動きとなるような技を選択し、指の上で回る技のときは一切手を動かさないことで、技のインパクトをより強めています。

 

DADA-VAINさん

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〆で加速するテクニックを使っていますが、その技の前に親指で少し大きな動きを取り入れることで、親指の動きによって加速しているように見せて、〆のインパクトをより強めています。

 

BrET19 R3 semi-DArKTさん

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〆の切り返しは、技としては弱いものですが、その直前からの手と腕の大きな動きによってアクセントが生まれ、〆として成立させています。


 

ペンと手の組み合わせ-手に対するペンの接地面

接地面というのは、技をするときに指や手のどこに触れているかということだと説明をしました。パスなら2点、ガンマンやマルチプルなら1点、エアスピなら0点です。

接地面が少なくなるほど印象が強まるため、パス系の技中心で組んでから111などのアラウンド系で締めたり、エアスピで締めたりすることでインパクトが強くなります。

 

JapEn15th-fukrouさん

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インフィ系の技中心の構成で、インフィ系は2本指で回しますが、上に飛ばすことでペンが自由になり、強いインパクトになっています。私だけの印象かもしれませんが、インフィスタイルの人の動画を見ると、インフィ系の技からそれ以外の技に戻すのに苦慮している印象をたまに受けますが、飛ばす技をするとキャッチ位置をリセットできるのもあり、また接地面という意味でも2本と0本でアクセントとなるので、インフィ系と飛ばす技というのは相性が良いのかなと勝手ながら思っています。

 

JapEn11th-TMrWさん

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ソーなどの指を2本使う技中心で組んでから、最後の〆で掌の上で回しています。掌などで多回転するような技は接地面が1点になるのでインパクトが強いです。

 

ペンと手の組み合わせ-手を基準にしたペンの位置

振り返りですが、回転しているペンの中心を点で捉え、回っているときにその点が手のどこに位置しているか、というのを相対位置として考えることにします。
 

Fanfare!-AiMoさん

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パス系の技、というよりほとんどのペン回しの基本の技は指の周りを回っていくので、ペンの位置も指の周りに収まるのですが、それだけで終わるとこじんまりとした印象になりかねません。しかし、インフィ系の技というのは軌道が大きく、指の外側を回るために、純粋に技としてインパクトがあり、〆付近に置くことで印象を高めることができます。また、インフィ系の弱点として、接地面が2点であることと、軌道が大きい故に同じ力で回してもゆっくりに見えてしまうことがありますが、インフィ系の技の後でアラウンド系の巻きつける技をすることで、旋回半径が小さくなり、回るスピードが速くなるように見えて、弱点が解消されます。そのため、パス系、インフィ系、巻きつける技、という並びでFSを構成することは王道パターンの一つになります。

AiMoさんのこのFSはそのパターンの良い一例だと思います。

 

SpinFest 2021 JEB-AiMoさん

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こちらでも同様のテクニックを使用しています。

 

JapEn15th-Wabiさん

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一連の〆の前にインフィ系の技を入れています。

 

JapEn2020-Nkさん

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こちらも同様、パス、インフィ、アラウンドという流れになっています。

 

WT19 R4-Drowsyさん

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こちらはアラウンド系ではありませんが、インフィ系の後で巻きつける技をしています。

 

SpinningPartyReverse-Itezaさん

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こちらも同様なのですが、それに加えて切り返しのテクニックも使用しています。インフィ系の技は大きな軌道でインパクトがありますが、これだけ長い時間インフィをすると見る側を飽きさせかねません。全く飽きさせずに強烈なインパクトだけを残しているのは、切り返しを何度も行っていることと、一つ一つの切り返しのリズムや切り返し方を毎回変えているためだと思います。上級者であってもこのような構成の真似をすることはかなり難しいのではないかと思います。構成力のずば抜けたItezaさんならではだと思います。

また、ここからは別のテクニックを紹介します。

 

WT19 R3-Drowsyさん

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前述のとおり、普通の技をしていくとどうしても指の間、特に2~4軸の間で回してしまいがちです。インフィ系の技や親指・小指をうまく使って、ペンの位置を順々に変えていくことができると、〆に限らず、見る側を飽きさせないFSになります。「5本の指をバランス良く使う」というのは昔から言われていたりしますが、指を使うことよりも「位置を変えていく」方が本質的だと考えています。

DrowsyさんのこちらのFSは手の外側まで含めて、縦横無尽に位置が変わっています。

 

JapEn15th-iroziroさん

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こちらも同様に、親指をうまく使い、〆付近で位置を次々と変えています。

 

JapEn15th-Wabiさん

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こちらも同様です。

WabiさんのこのFSは、親指から小指に流す技など、FS全体を通して位置の移動が本当に良く考えられていると思います。

 

JapEn15th-Drowsyさん

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位置を次々と変えていくのも有効ですが、位置を大きく変えるというのもインパクトになります。

人差し指から小指に向かって「流す」技を使って大きく移動させ、その後の〆でまた人差し指側に戻す、という位置の移動を行い、インパクトを強めています。

 

JapEn15th-TUv4さん

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エアスピというのは手から離れるため、強いインパクトがあります。

〆で大きく上に飛ばしています。この〆をいきなりすると、インパクトの強さ故に唐突感が出てしまいますが、その直前に小さく上に飛ばすことで、強い〆に滑らかに繋げています。

 

JapEn11th-TMrWさん

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〆で左手から右手に向かって大きく動くことによって強いインパクトを生み出しています。

〆の大きく素早い移動の前に、左手側に小さくゆっくりと動くことによって、〆まで滑らかに繋げています。

 

Sephirot-VAINさん

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親指から小指へ大きく流す技から始まり、手の動きとともにペンの位置が次々と変わっていくことで、見る側を飽きさせません。

 

 

ペンと手の組み合わせ-ペンと手の形

振り返りですが、手とペンの画像としての形と、それが時系列で変わっていくことによる作用だという説明をしました。

FSという動画の中で、同じ手とペンの形、および動きが複数回出てくると、見る側としては前の動きと後の動きが記憶として残り、FSに統一感やまとまりが生まれると考えています。ただ、何度も同じ形や動きを続けてしまうと見る側としては飽きてしまうので、適切に使う必要があります。

 

Deryck 6th -FINAL- -Itezaさん

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最もシンプルな方法は、同じ技を連続で複数回使うというものです。111や1222などもこれに分類されると考えています。

単純かつこれ単体で見栄えさせるのは難しく、また繰り返しをやり過ぎても見る側を飽きさせてしまうのでバランスが難しいところですが、Itezaさんの熟練した高いスピードの回しによって素晴らしい〆になっています。

 

JapEn15th-TUv4さん

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常に同じ技を同じように繰り返さなければならないという訳ではありません。

〆に2回飛ばしている技は、リズムや上に飛ばすという点では同じですが、飛ばす高さやキャッチの仕方が異なります。

1回上に飛ばすことで、見る側に対してペンを飛ばすという形を覚えさせて、最後に上に飛ばす技をするときの違和感を無くして、スムーズに〆に繋げています。

 

WT19 R3-Drowsyさん

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〆の縦回転の技について、形やペンの位置はほとんど一緒ですが、パスを増やしてリズムを変えています。切り返しによる〆への盛り上がりと、最後に切り返さないことによる〆の強調というテーマがあるかと思いますが、手が大きく動き、ペンの位置や方向が次々と変わっていく中で、最後に全く同じ技を同じリズムで繰り返しても悪くはないのですが、少し大人しすぎる印象になってしまうかもしれません。親指の周りを縦に回るという似たような動きを2回繰り返して見る側を落ち着かせつつ、リズムだけは変えることによって、〆までの強烈な流れ・テンションを止めないようにうまく着地させています。

 

WT19 R1-Drowsyさん

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〆として繰り返すのではなく、〆への準備として繰り返す例もあります。

こちらは全く同じ技ではないのですが、リズムや手とペンの形が同じである回しを何度も繰り返して統一感を生み、また繰り返すことで同じ回しがずっと続くように見る側を錯覚させてから、飽きさせないギリギリのタイミングで面の角度変更を行うことで、〆のインパクトを高めています。

終わる世界のアルバム-Drowsyさん

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こちらも同様に、〆への準備として繰り返しを行っています。

〆自体はどちらかといえばシンプルですが、リズムや形が同じである回しを何度も繰り返すことにより、見る側に対して同じ回しがずっと続くように錯覚させてから、最後に異なる動きをすることで、〆のインパクトを高めています。

 

JapEn12th LM-TMrWさん

同じ形やリズムの繰り返しというのは、連続で繰り返す必要はなく、見る側に記憶として覚えさせることが可能なのであれば、FSの中に散りばめることが可能です。連続で同じ形を繰り返した場合、見る側にとっては前の動きが鮮明に残ってしまうのでどうしても飽きさせてしまいがちですが、FSの中で部分的に複数回登場させた場合、そういったデメリットが少なく、FSの統一感やまとまりをより強く生み出すことが可能になります。

「伏線を張っておく」と言ってもいいかもしれません。

TMrWのこちらのFSは、まず最初に両手でペンを縦に回転させてから上に飛ばす技で始まります。

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そして、最後の〆で同様の形・リズムで、両手で縦にペンを回転させて上に飛ばす技を行っています。

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最初と最後の技では、向きや回転数は違いますが、リズムと形は同じです。技が連続するわけではないため、見る側としては細かい向きや動きの違いは覚えていません。うっすらと過去に行ったリズム・形が記憶に残り、それが繰り返されることで、見る側はある一つのテーマに沿った統一感のある回しであるように感じます。

 

BrET19 R3 semi-DArKTさん

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位置は少し異なりますが、同じリズム・似たような形で切り返しをすることで、FSにテーマが生まれています。

 

SpinFest 2021 JEB-NKさん

技や回し方は異なりますが、リズムが似通った、親指から人差し指、中指にかけての動きを3回使用して、FSに統一感を生んでいます。

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最後に見どころであるインフィ系の技が出てきますが、同様の形やリズムを既に見ているため、インパクトがありつつ唐突感がありません。

 

SpinFest 2021 JEB-AiMoさん

同様に、技自体は異なりますが、軌道やリズムが似通ったインフィ系の技が3回行われ、統一感を生んでいます。

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最後のインフィ系の技は、技の前に面の角度の変更が行われているということと、軌道が少し異なることで、今までの動きと異なることを示し、〆へ上手く繋いでいます。

 

JapEn15th-Malimoさん

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ペンの向きを同じリズム・形で2回変える動きが繰り返され、FSの統一感を生んでいます。

しかし、それだけではありません。1回目の切り返しの動きの後にカージオイドでゆっくりになるという動きを見せることで、2回目の切り返しのときに、見る側はまたカージオイドのゆったりした動きが続くことを予想します。そこで勢いを保ったまま〆に入ることで、見る側を裏切り、〆のインパクトをとても強烈にしています。

 

JapEn12th TM-ifulさん

同様に、「繰り返し」と「裏切り」のテクニックを使用しています。

こちらのFSでは、手を伏せて人差し指から中指にかけてパスをするという動きをなんと4回も繰り返しています。

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それぞれで手の動きやパスのリズムは同じなのですが、その前後の回し方や切り返しをするタイミングが異なるため、統一感を生み出しつつ、見る側を飽きさせません。

また、同じ形・動きが繰り返されることで、見る側はまた同じような、指の間を動いていくパスの動きがくるものだという予想をします。

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見る側にパスが来ると予想をさせてから、ペンを飛ばすという裏切りをすることによって、ただでさえ強烈な〆がより強烈になっています。


 JapEn2020-Lakuさん

〆でペンを飛ばす技を行っていますが、FSの中で、その〆の飛ばすような手の動きを事前に行っています。つまり「伏線を張って」います。

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右手が大きく動く形が最初に出てきたときはペンが飛んでいかなかったので、見る側は2回目の右手の動きが来た時も飛ばないと予想しますが、それを裏切ることで、〆のインパクトを強烈なものにしています。

 

 


4.終わりに

今回もとんでもなく長くなってしまいました。

ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。もう少しで終わりますので、ちょっとだけお付き合いください。

 

技の難易度や完成度について

ここまで読んで頂いた中で、もしかしたらこう思った方がいるかもしれません。

「技の難易度は考えないのか?」

「指使いや脱力感といった、技の完成度も考慮されるべきだろう」

 

確かに、私がFSを見るときにこの2つというのは考慮しますし、今回例に取り上げさせて頂いたトッププレイヤーの方は、上記2つについても非常に高いレベルでFSが構成されています。これらが満たされなければ、今回記事として書いた特徴を備えていても、評価はされないと思います。

それでもこういった要素を上げなかったのは、この2つが「見る側のペン回し経験に大きく依存するため」です。

技の難易度は基本的にそれにチャレンジした人でなければ分かりません。しかも、人によって得意不得意があり、難しいと感じる技が少し違ったりします。

完成度についても、普段からそういったことを意識して練習を積んでいかなければ、違いに気づくことができません。また、どの程度で妥協するのかというのも個人差があります。

しかし、今回の記事で取り上げたような「視覚的な特徴」であれば、ペン回し初心者でも、むしろペン回しを一度もしたことが無いような人でも理解できます。万人に受ける要素を先に育てていくべきと考えて、こちらの記事を作りました。

 

動きの「特徴」について

正しいかどうか、十分かどうかは分かりませんが、先人たちの素晴らしい動画から、ある程度の特徴を抽出することができました。

 

しかし、今回紹介したのはあくまで起承転結の「転」と「結」が中心であり、実際には全体のバランスを考慮してFSを作る必要があります。全体の構成についての作り方は正直言語化できるほど整理ができていないので、もっと精進します。

また、今回読んでいて分かったかと思いますが、違う特徴の紹介の中で、同じFSが何度も登場していました。特にDrowsyさんやTMrWさんは何度登場したのか分かりません。印象的なFSというのは、色々な工夫がされているのだと気付きます。

しかし、印象的に見えるであろう工夫を重ねれば重ねるほど「常に」良いFSになるかというと、そういうものでもないと思っています。場合によっては、むしろ入れすぎないように抑えた方がよいケースもあると考えています。

その内容については、本当はこの記事の中で語りたかったのですが、あまりに長文になり過ぎてしまったので分けることにしました。次はもっと軽い読みやすい記事を書くように頑張りたいです。

 

最後に、こんなにも長すぎる、しかも個人の意見をこれでもかと自分勝手に並べた文章を読んで下さり、本当にありがとうございました。

読んだ感想や指摘がありましたら、Twitterやブログのコメントで書いて頂けると大変励みになります。皆でペン回しを盛り上げていきましょう!

 

おわり